イノベーション マネジメント システム ・IMSに関するよくある質問 ↓
IMSとは
再現性高くイノベーションを生み出すための国際規格がISO56002に定められ、このような仕組みをIMS(イノベーションマネジメントシステム)と呼びます。イノベーション、つまり新しい価値を生み出す新事業の再現性を高めるには、適切なプロセス、支援体系、人材育成、管理者の育成などさまざまな活動が求められます。
IMSが機能すれば、組織にイノベーション文化が根付き、自発的な新規事業の創出が行われます。
- ISOを勉強することで終わってしまう
- ルールや文書の整備に終始してしまう
- 新規事業の事例が生まれず形式的・表面的な活動になる
- 制度がかえって創造性を阻害する
- 実際に新規事業創出につながる現実的な仕組みづくり
- 教育・人事制度などに対する助言や実行支援
- 事例づくりまで伴走する実務志向
- 実行支援と仕組みづくりの両輪に多数の実績
機能するIMSに必要な視点
インセンティブ
創造性を発揮し、新しい事業をつくり出す人材にとっては、従来の報酬制度は時代遅れと感じられることがよくあります。
また、「イノベーションのジレンマ」と呼ばれるように、管理者にとっても取り組み甲斐のないものかもしれません。
既存業務と異なり、失敗を容認し、チャレンジを促進するための評価や報酬など、組織のメンバーにとって魅力的なインセンティブ設計が重要です。
実効・実行可能性
制度をつくっても、イノベーション活動にとっては足枷になってしまうことが珍しくありません。管理のための管理、仕組みのための仕組み、報告のための報告など、形式を極力減らすことが実効的なプロセスには不可欠です。
メンバー、推進者、管理者など複数の視点を取り入れたシステム構築が重要です。
出口戦略とポートフォリオ
新しい事業は、旧来の枠組みに収まらないことも頻繁に起きます。むしろ、優れたアイデアほど、既存の事業からは「破壊的」だと認識されるものです。
あらかじめ、このような破壊的な事業と既存事業に隣接する事業のポートフォリオを組んでおき、出口戦略も複数想定しておくことで、イノベーションマネジメントシステムは機能します。
IMS構築プログラム
- イノベーションマネジメントシステムに取り組む前に、どのような新規事業を創出することが期待されているのか、長期戦略との位置づけを整理します。
- ほとんどの企業では、公認されているもの以外にも「新しいこと」を生み出す活動が行われています。うまくいっているものも、成功していないものも、必ず理由がありますので、現状把握をすることで成功するIMSを構築しやすくなります。
- 企業が目指すイノベーションと現状に合わせてIMSを構築・策定します。多数の実績ある制度やフレームワークを用い、スムーズな構築ができます。
- 実際にIMSを運用し、新事業創出を行います。実行の伴走支援も行いますので、最初からスムーズな立ち上げが可能です。
- 一般に、3年目で自走できるようになるので、それまでは定期的に振り返りながら啓蒙・浸透活動を続けることをお勧めします。
イノベーションマネジメントシステムに関するよくある質問
- QISO56002に準拠することは義務ですか?
- A
ISOは国際規格ではありますが、準拠義務はありません。IMSを構築することは、持続的な成長、再現性の高いイノベーション、長期的な競争優位をもたらすために多くの企業が主体的に取り入れているシステムです。
- QIMSに準拠したプロセスを導入すればイノベーションは生まれるのですか?
- A
IMSでは、単純にプロセスを導入することを目指していません。プロセスを運用し、適切な支援体制や人材育成までの運用を含めてシステムと指しています。INDEEでは実行支援を通じて数年かけることで再現性の高いイノベーション創出システム、つまりIMSが構築できると考えています。